DESIGN! smart
最初は大きな変化がないように思えたエクステリアデザインですが、やっぱり新しい。先代モデルは“小さくてカワイイ”というイメージだったけれど、新しいスマートはスポーティでちょっとたくましくなった印象です。キリッと精悍さが増したヘッドライトを筆頭に、各部のディテールから大人っぽさが漂うのが魅力的。でもいちばん気に入ったのは、リアウインドーがなだらかに傾斜してクーペのようなスタイリングに近づいたこと。磨きをかけた走行性能を、外観でもアピールしています。
しっかりと手応えのあるドアを開けてシートに体を収めると、コンパクトなボディサイズからは想像できないほど広々感のある室内空間にびっくり!! スマート フォーツーのパッケージングの妙を痛感しました。これなら二人で乗ってもゆったりとした時間を過ごせそう。パノラミックグラスルーフを採用しているので、キャビンが明るく爽やかに感じられるのもいいですね。インテリアデザインは先代モデル同様にポップでスタイリッシュ。でも子供っぽさはなく、上質さが感じられるところに好感が持てます。
スマート フォーツーを運転すると、不思議な安心感が心に残ります。それは先進の構造体トリディオンセーフティセルをはじめ“メルセデス基準”の安全思想が貫かれているからこそ。そして、小さくてもあきらめる部分のない、小さいからこそ可能性が大きく広がることを示した革新的なコンセプトの素晴らしさにもよるのだとも感じました。スマート フォーツーに乗るということは、そんな新しいクルマのあり方に共感すること。その魅力に気づいたら、とっても大きなクルマに見えました。