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Fさん 「“スマート”=“ユニーク”の一言に尽きる。」

1.スマートブランドイメージ

“スマート”=“ユニーク”の一言に尽きる。
“外車”でも“高級車”でも“メルセデス・ベンツ”でもない。スマートは一自動車メーカーであり日本メーカーでは絶対作れない“ユニーク”な車を作るメーカーというイメージしかない。
私とスマートとの出会いは4年以上前(日本上陸直後だと思う)。街中で走っているのを見たときだと記憶している。そのときの印象は「この‘くるま’は何?どこの‘くるま’?おもちゃみたい。変な‘くるま’」であり、当然、スマートというブランドも知らなかったし、メルセデス・ベンツの車とも知らなかった。このときはブランドイメージというより車に対するイメージはあまり良いものではなかった。
その後、自分の足代わりとなる車が欲しくなり軽自動車を探すうち、またスマートと出会った。この頃、私が付き合っていた三菱系ディーラーの店頭にスマートが展示されており三菱が作った新しい車と思っていたが、いろいろ調べるうちに欧州で地位を確立した車であること、他のメーカーとは異なる路線を走り続けるユニークな車であることを知った。恥ずかしながらメルセデス・ベンツ系列であることは最近知ったほどであるが、未だにメルセデス・ベンツというイメージは全くなくスマートは“スマート”である。

2.スマート ロードスタークーペに興味を持った理由

ユニークさを進化し続けているスマートの中でも異質なユニークさ(悪いイメージではなくドライビングしてみたい気持ちにさせる雰囲気)を醸し出すのがロードスタークーペであり、高速道路を走ってワインディングロードを駆け抜けたい気持ちにさせる車という印象である。
ウイークエンドドライバーである私は、休日に遠出してリフレッシュできる相棒としてロードスタークーペは非常に興味ある存在である。

 

3.スマート ロードスタークーペに乗った時の印象・感想

(1)ドライビングフィール

この車は運転して楽しい車であり、クラッチ操作のないマニュアル車であると強く感じた。シフトをATモードにしてオートマチック車のように運転するとシフトアップ時に大きなショックがありマニュアル車を運転していない人にはすごく違和感があると思う。シフトアップのタイミングで少しアクセルを戻してやるとスムーズになり、このときのエンジン音や運転感覚はマニュアル車と同じで、反応の良いエンジンを細かいアクセルワークで乗りこなせるようになると純粋に運転することが楽しみになる車だと思う。
ハンドリングは少し軽く感じるが反応は非常に良く思いどおりに操れ“運転しているぞ”という感じである。
路面の突き上げが大きいので乗り心地は良くない。これも自分の手足として運転していると思えばあまり気にならない。

(2)居住性

座席位置が低いのと天井が低いため乗り込むときに狭く感じるが、乗ってしまうと意外に狭く感じないし183cmの私でも天井に頭がつかない。ただサイドウィンドウとリアウィンドウが小さいため見にくい。特にサイドウィンドウから外を見るには少し頭を下げなければならない。またパワーウィンドウにオートモードがないため高速道路料金所でウィンドウ操作しながらシフトチェンジしなければならないため使いにくい。
ラゲッジルームはフロントとリアにあるが殆ど荷物は積めず2泊程度の鞄が2個程度積めるだろうか。2人乗りと言えどももう少し広くても良さそうに思う。また小物を入れるところは殆どない。助手席のグローブボックスは取扱説明書すら入らないし、助手席を倒すと助手席のバックシート裏側にカップホルダーとヘッドレスト裏側が小物入れに使えると説明書に書いてあるが、その役を果たすものではないのが残念である。

(3)走行性能

a) 市街地(大阪市内、京都市内)

この車は一見小型に見えるが、乗ってみるとフロントのオーバーフェンダーがあるため意外に大きく感じるが、エンジンの反応は良く、ターボも効いてきびきび走れる。ブレーキのストロークは大きくしっかり踏まないと効かないように感じた。
混雑した市街地ではシフトをATモードにしてエンジン音とターボ音を聴いてアクセルワークすることで思いどおりのシフトアップができるところが面白い。また市街地でマニュアルシフト操作するときはシフトレバーよりシフトパドルが使いやすい。

b) 高速道路(阪神高速道路〜近畿自動車道〜名神高速道路)

高速道路では、重量850kgという軽量さなのに安定性は抜群に良く、100kmオーバーでも全く不安を感じさせない。しかし100kmを超えるとハードトップから風きり音がするのとエンジン音がうるさい。エンジンがリア積みでリアラゲッジとはカバー一枚なので諦めてエンジン音を楽しむしかない。6速での追い越しや加速は一呼吸置いてからという感じもあるがターボのおかげで無理なくこなせるので常識的な走りでは問題ないと思う。

c) ワインディングロード(嵐山パークウェイ、比叡山ドライブウェイ)

この車を一番楽しめるのがワインディングであると強く感じた。当然であろうがATモードシフトでは全く思うようにシフトチェンジしてくれない。それどころか車はバタつき、エンジンは唸りまくりで全く良いところなしである。やはりマニュアルシフトで確実にシフトアップダウンすべきである。マニュアルシフトではエンジン音を聞きながら自分なりにシフトチェンジした方が楽しい。また慣れもあると思うがワインディングではパドルシフトよりシフトレバーの方が使いやすかった。ただシフトレバーがもう少し軽い方がシフトチェンジしやすいと思う。
ワインディングで最も優れていると思えるところはハンドリングである。エンジンがリアにあり頭が軽いためか、レスポンスよく素直に反応してくれ自分の思い通りのラインで駆け抜けることができる。また足回りがしっかりしているためロールも少なくとても気持ち良く楽しく運転できる。
ただ難を言えば、マニュアル車と違ってシフトダウン時のギア反応が遅い。慣れも必要だと思うが少し早めにシフトダウンしないとブレーキで逃げることになることが気になる。

(4)デザイン

a) エクステリア

ライトウエイトカーでありながら、重量感、重硬感、高性能感のある独特のデザインでありマイ・スポーツカーという言葉がぴったりではないかと思う。
フロントのダイナミックなオーバーフェンダーとそこに配置されたヘッドライトが安定感を感じさせ、その個性的なフロントマスクがカエルのようなユニークさ可愛らしさを感じさせる。また、フロントウインドウからハードトップ、リアのグラスドームへと続くフォルムがドライバーを包み込んでいる安心感がある。

b) インテリア

シンプルなデザインであり、余計な物を省き純粋に運転するために必要最小限に絞り込まれた計器類が配置されていると思う。

 
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